「す、須藤く………」
「辛かったね。
もう、今は我慢しなくていいから。」
須藤くんが、優しくするから
こんな私に優しくするから、涙がもっと溢れてきてきっとしばらく泣き止めない。
それでも須藤くんはずっと、そのままでいてくれた。
私が落ち着くまで
優しく抱きしめてくれてた。
今はそんな須藤くんに身を任せて
今日だけは人前で泣いて弱さをみせるのを許してほしい。
私って、意外と弱い人間なんだって
初めて知ったこの日。
好きって複雑なんだと思ったこの日。
大丈夫。
私の選択はきっと間違えてない。
私が1番そばにいただけで
これからはそのポジションに夏帆がつくんだ。
夏帆は私なんかよりずっといい。
優しいし純粋だし、真っ直ぐだし。
そんな夏帆の良さに、きっと上原がそれをわかる日なんてもうすぐそこだ。
でも欲があると言えば、ただ1つだけ。
せめて“私も好き”と伝えたかった。
もう遅いけど、今更だけど。
伝えたらどうなるかなんてわかってたから
後悔は、なかったんだ。



