真っ直ぐな想いをぶつけられたら
もう余計なことは考えられなくなって
私だって、好きだと
上原が好きだと
じっと見つめ返して、心でつぶやく。
だけどそれだけじゃ物足りない、なんて思って
言葉にした方がいいかな、と考えていたら……
さっきよりもきつく、上原に唇を塞がれる。
一回だけじゃなく、何度も。
頭の後ろに手を置かれ、自由に動けなかったけど動く気もなかった。
繰り返されるうちに頭もぼんやりしてきて
ただ目を閉じて受け入れる。
今の時間は満たされていて
一生続けばいいと思った。
願わくば、この先もずっと。
両想いになることが、これほど幸せなんだって思った。
ねぇ、上原。
私もめちゃくちゃにされていいって思っちゃうほど
あんたのことが…………
その時、ふと頭に浮かんだのは
幸せそうに笑う、大切で大好きな親友の夏帆。
『海斗くんがね』って言って、聞いているこっちまであたたかくなるような
そんな笑顔の持ち主。
その瞬間上がっていた体温が一気に冷めたような感覚になり
我に返ったかのように、上原の胸元を押して抵抗した。
さっきまで受け入れていた私が突然そんな行動を起こしたことに驚いた上原は
私の異変に気付き、唇を離して少し距離をとってくれる。



