人気者の上原はいつも不機嫌




「そんなの当たり前だろ。」


そしたら上原もさらっと認めるし。
このナルシストめ。



「で、上原的にはそれでいい?
役柄は王子様でしょ?」


「まぁいいんじゃねぇの。
小野田に任せる。」



任せるって言われても………。


「だからどんな劇か知らないんだってば。
恋愛系なんでしょ?」


「恋愛系だな。
現代の流行を取り入れたってやつ?」


現代の流行………。



それを上原が夏帆とやるんだって想像しただけで嫌だ、と思ってしまう。



「じゃあ、やるか。」
「……え、なんて?」


突然上原が何かを言ったけど聞こえなくて聞き返す。


そしたら上原は何故か意地悪そうな笑みを浮かべ、なんだか嫌な予感が……。



案の定、上原は何故か私に近づいてくる。


「な、なに……どうしたの……?」


「どうしたって、言っただろ?
練習相手だって。


今日はお前夏帆の代わり。」


やっぱりあれって本気だったんだ。


「でも私、本当にセリフ知らないよ?」
「俺に合わせたらいいから。」


合わせろって言われてもわからないっていうか………


なんで私に近づいてくるの!?