人気者の上原はいつも不機嫌





ーー放課後




クラスの半分ぐらいは文化祭準備で残ってくれて、私たちのクラスは他のクラスよりも進んでいるらしい。



教室で衣装合わせをするのは狭いし、みんなの前では夏帆と2人で衣装を見てほしかったから今日は被服室へと移動する。



「劇の方はどうなの?」



進行具合を全然知らない私は隣にいる上原に聞いてみる。


「まぁ、普通。
いけるんじゃねぇの?」


教室とは違って低いトーンで話す上原。


「あんた、夏帆に恥かかせないように真面目にやってよね。」


「めんどくせぇ。」


「めんどくさいってなによ。
本当に下手な真似したら許さないから!」


「…………あ。」


その時、上原が何か思いついたような顔をした。


「じゃあお前、今日夏帆の代わりに練習手伝えよ。俺の出来栄えを見てみろ。」


「はぁ?そんなの私台本知らないし。」


「それも俺に任せとけ。
とにかく決まりな。」



なんか無理矢理決められちゃったんだけど………。



もしかして本気スイッチとかなんとか入れちゃったやつ?