人気者の上原はいつも不機嫌




「あれ、真菜の仕事が増えちゃってる……!」


ダンボールを持って夏帆のところに戻った私を見て、そう言った夏帆。


「もしかして、任されたの?」
「え?違うよ。任してって言ったんだよ!」


そんな仕事を押し付けるような人、このクラスにはいないよ。



「そう……?」


「うん!あ、そうだ。


夏帆、その仕事だと制服汚れちゃうかもしれないから私やる!


だから夏帆もペンキ塗る方頼んでもいいかな?」


そう言いながらカッターを教卓の上に置いてある道具箱から取り、試しに切ってみる。


か、かたい……!


「………やだ。」


切れないなぁ、なんて思っていたらまさかの夏帆から拒否の言葉が。


「え?なんで?」


「だって真菜の仕事増えるだけだもん。


それに真菜だって制服汚れちゃうし、私もこれやる。」


少し怒ってるように見えなくもない夏帆。
どうしちゃったんだろ……。