人気者の上原はいつも不機嫌





継ぐと決めてから、少しして高校の入学式があった。


高校では女子に下心を持たれないように、今度は“モテない人気者”を演じようと決めた。


そんな入学式で、たまたま慎也と同じクラスになった時は驚いた。


最初から俺は色々なやつに話しかけ、“あ、こいつはムードメーカー的存在のやつだな”って初日から思わせることができた思う。


一度教室に集まってから体育館に移動で
出席番号順に横に並ぶ形だった。


その時に初めて俺は、小野田の存在を知ることになる。



初めて視界に入った時は、高校生にしては大人の顔立ちをしていて綺麗な女だと思った。



髪は今より短いセミロングだったけど、一度も染めたことないような真っ黒でストレート。


いかにも真面目そうな人間。



『……なぁなぁ。』



そんな小野田を見ていたら、なんだか話しかけたくなって明るい声を出して声をかけてみる。


ふと、俺の方を見た小野田は……



なぜか、俺を睨んできた。




こんなことは初めてで、なんで睨まれてるんだろうかと不思議でならなかった。


『今は話しかけないで。』


しかも予想外の返答だったし。