人気者の上原はいつも不機嫌





無表情だったけど、何か感じるものがあって
気づけば慎也に声をかけていた。



『………なぁ。』



そんな俺のことを慎也が見たかと思えば………



『どうしたの?』



ゾッとするぐらい綺麗に笑い、優しい口調でそう言った。


一見雨に打たれてるのが不似合いに思ったけど、なんだか合ってるような気もする。


『それ、お前がやったのか?』


『ああ、これ?
まあそうだけど……もしかして、この人たちの仲間?』


笑顔を崩さず、雨に濡れてるのさえ気にせず俺にそう聞いてきた。


『全然違う。』
『そっか、良かった。もしそうなら悪いことしたなって思って。』


困ったように笑うけど、反省の色は全く見えない。


そんな慎也がどこか自分と似ているものを感じて


優斗さんなら受け入れてくれると思い、家に帰るつもりだったけど仲間の元へと向かった。


もちろん慎也を連れて。


警戒しているようには見えなかったけど、一線を引いているのは確かだった。


その笑顔に裏があると、わかった。