ーー仲間になってからいくつかわかったことがある。
“本当の自分”は、“人気者の優等生”とは真逆にも近い性格をしていたこと。
優斗さん率いる暴走族は色々有名で、仲間を大事にし自分からは戦いを仕掛けないこと。
仲間は全員いい奴ら。
何より優斗さんは、驚くぐらい穏やかな性格をしていたこと。
『海斗!
今度サッカーの試合あるんだって?』
『それは観に行くべきだな!』
いつもの場所に気づけば何度も訪れていて、その度になにかと俺に絡んでくる仲間。
最初は警戒してる部分もあったけど、次第に悪い奴らではないと考えるようになっていった。
『なんで知ってるんですか。』
総長、副総長、幹部。
結構俺のことを気にかけてくれる。
『さぁ?なんででしょーか。』
『優斗、もちろん観に行くよなぁ?』
『当たり前だろ。』
………最悪だ。
試合に観に来るということはつまり、“人気者の優等生”の俺が見られるということになる。
絶対笑われる気しかしない。
『親も来るんで、もし来ても隅の方で観てくださいよ?』
『当然だ!
海斗絶対キャーキャー言われるんだろうな。』
なんて言われた。
うわぁ、面倒くさいことになりそう。
なんて思いながら、恥ずかしいとこは見せられないなと思い少しだけやる気が湧いてきたのもまた事実だった……。



