どんだけ“良い人”を演じようとも
結局人は思い通りにいかないだけで怒り、それをぶつけようとする。
なら、俺がこんなことする意味ってないんじゃないかって。
その時、心に溜まっていた黒い感情が湧いてきて
糸がプツンと切れたような感覚になった。
その瞬間、男3人は俺に殴りかかってきて………
気づけば雨はひどくなり、ずぶ濡れになっていた。
あれ、俺は何をしてたんだろう。
こんなところでつったって、傘もささず雨に打たれて。
傘を探そうと下を向くと、3人の男が血を流しながら倒れているのが目に入った。
………ああ、そうか。
俺こいつらと喧嘩したんだっけ。
どうりで手が痛いはずだ。
こいつら思ったより弱かったな。
多分年上だというのに。
ああ、忘れてた。
こんな奴らはどうでもいい。
今は傘を探すんだって思い、周りを見渡す。



