人気者の上原はいつも不機嫌





「まぁでも、最近は鈍ってるかもな。
しばらくやってねぇから。」



「……え、そうなの……?」



それは意外で素直に驚いてしまう。



「なんで……?」
少しその理由が気になってしまう。


何か意味があるのかなって。



「なんでって、お前にバレてからなんだけど。


あれから色々ありすぎてそんな時間なかっただけ。」



その言葉を聞いて、少しだけ胸が痛んだ。



なんて返してほしかったんだろう。



深い意味はなかったことが悲しいっていうか、なんていうか複雑な気持ち。


「そーなんだ……」


「だから俺は小野田に責任とってほしいんだけどなぁ」


私は平静を装って答えると、上原は意地悪そうな笑みを浮かべた。


本当に頭の中どうなってるんだこいつは……!


せっかく優しい人だなって思ってたのに。


とりあえず身の危険を感じ、上原と距離をとる。


そしたらすぐ、腰に手をまわされ引き寄せられ、暑いというのに体が密着した。



「な、なにして………!!」



そう言いかけた時、私たちのすぐ横を自転車が通った。


もしかして、私を気にかけてくれた感じ……?