「ま、俺には全く関係ないから送る。」
「えー……」
親に気づかれないようにしないと。
「仕方ねぇだろ。
お前だってこの間みたいな怖い思いしたくねぇだろうし。」
「そりゃそうだけど………洸哉はそんなことする人じゃないし。」
「それはお前の知ってる國崎が、だろ。
信頼しすぎたら痛い目みるぞ。」
痛い目みるって………
そんなの決まったわけじゃないのに、何わかったような言い方してんの。
もしかして、経験してるってこと?
「上原 はそういうことあったの?」
「……まあ、そんな感じ。」
ここにきて濁された。
まだ、私の知らない上原がいるようでなんか複雑。
「ふーん。」
だけどあえて興味なさそうなふりをした。
ていうか興味あるわけじゃないし……!
その時、上原のスマホが鳴ったようでディスプレイを見ていた。
だけどだいぶ嫌そうな顔をしている。
「………でないの?」
なんとなく、電話の相手が誰なのか予想はついた。
「……何?」
私が聞くとようやく上原は電話をとり、スマホを耳に持っていく。
その時に発した声はいつもの低い声で、だけどどこかぶっきらぼうだった。
「………俺、忙しいから。
………そう、違う女といる。
じゃあな。」
意外にもすぐ電話を終わらせたようで。
「………女の人?」
誰からなのか、聞いてみると当たってるみたいで上原は肯定した。



