ーーセミの声が騒がしく鳴り、より一層暑さを感じる。
上原と歩く帰り道。
いつもは須藤くんだったから違和感しかない。
最後に上原と2人で帰ったのはいつだっけ。
裏を知ったあの日だったかな。
「ねぇ、もしかして家まで送るとか言わないよね?」
「は?送るに決まってんだろ。
油断した時に敵は来るってやつだから。」
「うわ、最悪。」
「お前、ふざけてんの?」
ふざけてないし。
ただ朝も上原が迎えにきてくれた。
だけどそのせいで、私は親から質問攻めだったんだから!
「親がうるさいの。
新しい男に乗り換えたのか、とか色々。
誤解とくの時間かかったんだからね。」
「あぁ、だから家からでて来るの遅かったんだ。」
気にも留めないでさらって返してくるけどさ、本当に面倒くさかったんだから!
特にお父さん!
なぜか今日は午後から出勤らしくて理解してもらうのに相当な時間を要した。



