人気者の上原はいつも不機嫌




その後、先生がくれたジュースとパンを飲み食べして先生が課題をチェックするのを待つ。


その間、私と話す上原は表の明るいバカで、違和感しかない。


だから逆に笑いそうになるのを堪える。



「おー、さすが小野田。
こいつそこそこできてきたな。


まだ間違い多いけど。」


先生、その間違いはわざとです。


ちゃんとそれも計算して問題解いた上にそれ含めて10分で終わらせるこいつは多分天才。


「じゃあ今日はもう帰っていいぞ。
小野田にも悪いし。」


「おー!今日の先生優しすぎるな!
ほら、先生の気が変わる前に小野田帰ろうぜ!」


「え、あ……うん。」




今日の私、おかしいな。



無理矢理上原に呼ばれて最初は嫌だったのに、今はまだ帰りたくないなんて。



「明日は俺と一対一でみっちり教えてやる。」
「えー!先生怖いから疲れるんだよなぁ。」


最悪、と言いながら笑う上原。


「お前なぁ、先生の前で疲れるとか普通言うか?」


「あ、やべっ!
小野田急げー!先生さようなら!」


「ちょ、わっ……!」


上原に手首を掴まれ引っ張られる。
こいつ、演技だとしても力強いっての!!



だけどその力に逆らえるはずもなく、私は仕方なくついていき教室を後にした。