「慎也、誰からだったんだ?」
上原がへらっと笑い、須藤くんに聞いた。
「なんか、友達が助けてくれだってさ。
彼女と別れるかもって半泣きなってた。」
「えー!まじで!?
あ、もしかしてあいつのこと……!?」
「多分、海斗の考えてるやつで合ってると思う。」
そんな2人の会話を聞いて、男子も意外と恋愛絡みで色々あるんだなーって思った。
「じゃあ俺も行く!
助けてやろうじゃないか。」
だけど上原のその言葉を、私は聞き逃さなかった。
「ちょっと待ちなさい。
須藤くんに助けを求めたのになんで上原まで行く必要あるの?」
「だって慎也の友達は俺の友達でもあるし。
な?慎也。」
上原はそう言って須藤くんに同意を求めるが、須藤くんは困ったように笑うだけだった。