これはいけないこと言っちゃったな……。
「な、なんかごめん……」
「何がだよ。」
「上原の闇を聞いた気分。」
「……なんだそれ。」
そう言って上原はまた笑った。
その笑顔を見て心なしか少し安心する。
「別に闇なんて抱えてねぇし。」
「でも、二面性がある時点で何かあるでしょ?
自分、壊れそうにならないの?」
言ってみれば1日の大部分が偽りの自分でいることになる。
そんなのストレスにしかならない気がするんだけど………
「その時期はもう過ぎた。」
って、上原はさらっと答える。
もう過ぎたって……一体いつから上原は今のような自分になったの?
もしかしたら再婚してなくて、明里ちゃんも生まれてこなかったかもってことは……
ずいぶん幼い時から、ってことになるよね?



