人気者の上原はいつも不機嫌





なんか、考え事をしてるのだろうけど………


じゃあ今日は家まで送ってもらうなんて悪いよね。


いや、そりゃいつも家まで送ってもらうなんて悪いのだけど。



「ね、ねぇ須藤くん……?」



少し話しかけるのに緊張しながら名前を呼ぶと、意外にも笑顔をみせて「どうしたの?」って返された。


あれ、全然普通だ……。


私の考えすぎだったのかな。
それとも私と話しても面白くないとか。


後者なら結構きついなぁ。


だけど毎回送ってもらうのも悪いのは確かだから、ちゃんと今日は大丈夫って言おう。



「あ、えっと………いつも送ってもらって悪いから、今日は大丈夫です……!」



何故か敬語になってしまう。


せっかくの厚意を拒否するなんて、なんか嫌だよね。


ちらっと須藤くんを見れば、彼は優しく微笑んで


「今日のこともあって怖いだろうし、國崎のことも気になるから送るよ。


というか送らせて?」


うっ……!


その言い方をされると、もう断るなんてできない。
罪悪感でいっぱいになっちゃうよ。