ーー行きと同様、電車に揺られながら須藤くんと帰っている。
まだ祭りの最中だったため、行きより比較的に人は少なかった。
だからといって座れたわけじゃないけど……
そんなことはどうでもいい。
とりあえず、帰り道も電車に乗っている間もずっと静かに黙ってる須藤くんが怖くてならない。
行きとは違って手とかもつないでるわけじゃないし、距離が遠い。
なんか、無意識のうちに気に障るようなことしたのかな。
それとも祭りを楽しみにしてたとか?
いや、須藤くんはそんなタイプじゃないだろうからその確率はほとんどないだろう。
じゃあなんでだろ。
さっきから全く視線も合わせてくれないし、一言も話さないこの空気が結構気まずい。
じーっと須藤くんの横顔を見つめる。
ただ窓の外から見える景色を静かに眺めていた須藤くんの表情からは感情なんて読み取れない。
それにしても本当にかっこいいなこの人………。
って、何考えてるんだ私。



