「お前って本当バカ。
何抵抗せずについていってんだよ。」
いつもなら言い返してただろうけど、今は素直に受け入れられた。
事実、私はバカなのだ。
正直逃げようと思えば逃げれた。
だけど怖くて、諦めてたのだから。
泣く女はうざいとか、上原なら言いそうなタイプなのにそれ以上何も言わずただずっと抱きしめてくれていた。
そんな時。
「真菜!!」
遠くから私の名前を叫ぶ、夏帆の声が聞こえてきた。
そこでようやく自分たちのしていることにはっとし、急いで上原から離れる。
声のした方を見ると、須藤くんと夏帆が2人でやってきて……
「か、夏帆………。」
どうしよう。
変に言い訳するのも見苦しい。
だからといって上原が慰めてくれようとしてくれたなんて、他人のせいにするのもよくない。
事実、私は受け入れていたのだから。
でもじゃあどうしようと悩んでいたら、今度は夏帆が私をぎゅーっと抱きしめた。
「………え……」
「ごめんね、ごめんね真菜……!
怖かったよね、何もできなくてごめんなさい……」
夏帆は何1つ悪くないのに、どうして謝るの……?



