人気者の上原はいつも不機嫌




「真菜、何言ってるの?
ダメだよそれじゃあ………」


「早く夏帆は行って?
2人連れて行かれるなんて無駄じゃん。」


「そんなこと言ったって………」


夏帆はまだ震えてる。


なんでこんな時に上原はいないんだ。


彼女が怖がってるんだよ?
本当、そばにいてあげろっての。



「………じゃあ私たちが行こう。」



このままだと夏帆も連れて行かれてしまうかもしれない。


男たちを刺激する前に私はその場から去ろうとした。


「へぇ、そんなに遊びたいんだ?」


「案外遊んでる感じ?
まあ確かに綺麗だもんね、君。」


男の言葉にいちいちゾッとするけど我慢する。


「ま、真菜………!」


私を呼び止める夏帆を、安心されるかのように私は笑った。


大丈夫だって。


それから私は大人しくついていった。


だってもう人いないし、道が暗いし。


逃げようって思ってもすぐ捕まる気がして諦めた。


なんか肩とか腰とかに手をまわされて本当に気持ち悪かったけど、これだけじゃ済まないのだ。


それからも少し歩くと、路地の端に止められてる車が一台あり、嫌な予感がした。


もしかして、車……?


もう逃げ場が絶対ない気がする。