人気者の上原はいつも不機嫌





「夏帆………」



夏帆は上原のことが好きって、十分伝わってる。


それだけじゃない。
私のこともこうやって、考えてくれてる。


そんな夏帆に、私はこれ以上隠す必要はないんじゃないかって。


心が大きく揺れた、その時………



「あれ〜?
君、どうして泣いてるの?」


「俺たちが慰めてあげよっか?」



明らかに高校生ではない、年上の男の人3人が私たちに声をかけてきた。


どこか悪そうな人たちで。



「2人とも、こんな可愛いのに暗いところにいたら危ないだろ?」


「だから祭りなんかやめて、俺たちと一緒に遊ぼうか?」



そう言って男の人たちは私と夏帆の腕を掴む。



最悪。


周りを見ても人はほとんど通ってないし、助けを呼ぶのはほぼ不可能に近い。


ちらっと夏帆を見れば、明らかに怖がっていた。


そんな夏帆を見たら、私は怖いより先にせめて夏帆だけでも助けたいって、思ったんだ。