人気者の上原はいつも不機嫌




「ほっとくって……そんなこと、できるわけない。」


「じゃあどうすればいいんだよ。
ていうか、お前はどうする?


どっちにしろ、傷つけるのに変わりはねぇんだけど。」


ようやく上原が私に視線を向けるけど、本当にどうしたらいいのかわからないようで


真っ直ぐ私を見つめてきた。


そんなの……



「他人に聞くんじゃなしに自分で考えて、自分がどうしたいかでしょ。」



なんて強く上原に返すけど、それは自分に対しても言えることで。


だったら私は………



「私、夏帆のところに行く。
2人はこの辺で待ってて。


連れて帰ってくるから!」


とりあえず今は、夏帆の元に行くのが優先だ。


どうするかなんてそれから決めればいい。
このままうやむやにしたくない。


それに1人にするのが1番、ダメな気がするから……。


そうと決まれば即実行。


私は2人の返事を聞くことなく急いで夏帆の通った道を駆け足で移動し、人混みの中に紛れた。