人気者の上原はいつも不機嫌




「よっしゃ!
小野田、金魚すくいやるぞ!」


「………はぁ?なんで私?」


「なんでって……どう考えても4人の中でこういうことやりそうなの俺とお前だけだろ。」


「ちょっと一緒にしないでよ!
ガキはあんただけだから!」


そうやって私を巻き込もうとする。


もしかしたら上原自身、4人の間に悪い空気が流れないようにしてるだけかもしれないけど………



「失礼なやつ。
俺だけだったらカメすくいにしよーっと。」



そう言って、おっちゃーん!と笑顔で話しかける上原を見て、店の人は自然と笑顔になっている。


そこだけみたら、みんなを笑顔にする明るいやつなのに。


本当は違うんだから怖い。



「にいちゃん、めっちゃくちゃイケメンだな!」


「まじ!?
じゃあサービスしてくれよ!」


「それは話が別だがな!」
「まじかー!」


そんなやりとりに、わざと楽しく仕向けてるのだとわかっていても笑ってしまう。


そんな中、また私はちらっと夏帆の方を見ると………



上原を見つめる夏帆に、今度は笑顔さえなくなっていた。


あの上原の姿を見ても、夏帆は笑っていないのだ。


そしたら突然、夏帆が私と須藤くんの方を向いた。