「ご、めん……!
ありがとう。」
少し隙間ができ、余裕ができたのも束の間、またすぐに人が入ってきて押されそうになる。
「………こんなこと、していいかわからないけど」
「へっ……?」
須藤くんがぼそっと呟いた言葉は私の耳に届かず、聞きなおそうとしたら………
その前に須藤くんが私を優しく誘導するようにして壁に背をつけるようにされる。
「え、っと……」
状況が理解できてない私。
とりあえず向き合う形になり、目の前には須藤くんがいて………
「あともう少しだから我慢してね。
小野田さん、危なっかしいから。」
ふっ、と優しく微笑んだ須藤くんの破壊力はすごい。
どうやら私のために隙間を作ってくれたらしく、須藤くんは多くの人に押されてるはずなのにほとんど動かない。
た、体幹の問題なのかな……?
そしたら須藤くんは右手を壁についた。
あまりに自然だったから一瞬頭がフリーズしたけど………
これはあの、壁ドンってやつですか。
公開壁ドンですか。
須藤くんは全く気にしてなさそうだから、きっと私だけが照れてドキドキしてる。



