人気者の上原はいつも不機嫌




「そんな……」


でも、私が何を言おうとどうにかできるわけない。


だから私には何もできないのだ。



洸哉のことだけじゃなく、夏帆のことだって結局どうすることもできない。


自分の無力さを痛感し、ずしっと体が重くなった気がした。



………夏休み前日の、この日。



色々ありすぎて、頭の中が混乱してうまくまとめられなくて………



次、夏帆と会うのは祭りの日だ。



そんなの……


「どんな顔して会えばいいのよ………。」


薄々気づいてる夏帆に、まだ嘘を、知らないふりをしろっていうの?



洸哉とも、狙われるからもう会わないようにしろって、総長だってこと信じたくない。




そう考えるとやっぱり気分が重くなりながら、長い長い夏休みに突入した。