人気者の上原はいつも不機嫌




「……とりあえず、俺たちもここから出ようか。」



どうしたらいいのか、わからなくなった私を助けるかのように須藤くんが話し出す。



「ああ、そうだな。
ここにいたら、その間に来るかもしれないし。」


来る……?


何を言ってるのかわからなかったけど、深く考えるほどの余裕は私になんてなかった。



2人はまた、歩き始めたから私もついて行く。




「小野田、お前に1つ忠告するけどこれから絶対1人で出歩くな。」


「え?なんで……」


いきなりのことで聞き返すけど、上原の表情は変わらない。



「あいつ……國崎も、族で総長やってる。
つまり俺たちと同じタイプの人間。」



「國崎との族とはお互い牽制しあってたけど、今日のことがあったからにはどうなるかわからない。


多分小野田さんが1人でいると………狙われると思う。」



2人はさらっと、説明した感じだったけど私には衝撃的で………



薄々気づいてはいたけれど、いざ言われると頭が真っ白になってしまう。