人気者の上原はいつも不機嫌




私も夏帆の後ろについていき、雑貨屋に入るけど特に買うものなんてない。



なんか、モヤモヤする……。



「………真菜?
様子変だけど、しんどいの……?」



心配そうに私の顔を覗き込むようにして見る夏帆。


いけない、いけない!


せっかく4人で来たんだから、私のせいで空気を乱すのはよくない。



「ううん、なんでもない!
ちょっとお手洗い行ってくるね。」


「そう……?わかった。」


安心したように笑う夏帆に私も笑い返し、切り替えるため1人雑貨屋を出て上原たちがいる方向と逆の方へ歩く。


「………はぁ……」



私だってなんでこんな気持ちになるのかわからない。


ただ、上原や須藤くんと一緒にいると
知らない感情が湧いてくる。


もちろん、知っているのもあるのだけど………




この時の私はただただ知らない、気づかないふりをしていたんだ。