人気者の上原はいつも不機嫌




「小野田さん、先に1人で行ったらダメだよ?」



そんな私の隣に来て笑う須藤くんはいつも通り。


こんな気持ちになってるのは私だけかっての……!



「………須藤くんのバカ。」



昨日の行動のせいで、私は全然寝れなかったんだからね!



いつもより少し距離をとって歩いていると、突然須藤くんに肩に手を回され引き寄せられる。



「ほら、車通るから危ないよ。」



ぐっと近づく距離に、いつもより………


心臓がうるさくて、顔も多分真っ赤な気がする。



「小野田さんはこっち側歩いて?」



自然と歩道側に追いやる須藤くんは慣れてる。
やっぱり扱いに慣れてる………!



「あ、ありがとう………」
お礼はちゃんと言う。



そしたら須藤くんは小さく笑って………



「もしかして、意識してる?」



なんて、私しか聞こえないくらいの大きさで囁くようにそう言った。



全部、バレてる。
顔に出てしまう自分が恥ずかしい。