だけど須藤くんは全く表情を変えず、こちらを向いた。
私と目が合い、途端に自分の顔があつくなってしまうのがわかる。
すると須藤くんは目を細め、優しく微笑んだ。
そ、その笑顔はずるいんだってば………!
「おはよう。
今日は3人一緒なんだね。」
「そうそう。
なんかおたくの彼女がついてきてよー。」
須藤くんの質問に上原が答えたおかげで私は何も言わずに済んだんだけど………
「真菜?顔赤いけど、どうしたの?」
と、まさかの夏帆に指摘されてしまう。
「本当だ、小野田顔赤すぎ。
どうしたんだ?」
こ、こいつ……!
私の異変に気づいてるくせにわざと聞いてくるあたり確信犯だ。
「あ、暑いだけだから……!」
暑さのせいにするけど、須藤くんに笑われてしまうから顔の温度は一向に下がらない。
元はといえば須藤くんのせいなんだから………!
「………もしや、慎也と何かあっただろー!」
「え!?そうなの、真菜!?」
「………っ、な、何にもないから!」
やっぱり4人で行くのはダメだったな、なんて思いながら私は上原と夏帆より前に出て歩き出す。



