「真菜は邪魔じゃないよ!
たまたま会ったから4人で行こうってなったんだ!」
「そうなのか?
でも、慎也はまだ来てねぇの?」
………慎也。
そう言われ、真っ先に昨日のことが思い出されるって私重症?
「………真菜?」
「あ、いや、多分もう少し向こう側にいるんじゃないかな!」
「………じゃあ待たせたるってことだよな?
早く行こーぜ!」
私の様子が少し変だと上原は気づいたみたいだけど、何も聞かずに歩き出す。
私も夏帆も上原についていき、2人で並んで歩く。
少し歩くと須藤くんは壁にもたれるようにして立っていて、存在感がすごかった。
須藤くんの前を通る人たちもチラチラ見てるし………
「おーい!慎也ぁ!」
すると上原が周りを気にせず大きな声で須藤くんの名前を呼んだ。
こ、こいつに恥というものはないのか………!