「一個も私悪くないじゃん!」
「いや、お前が騙されて近づきすぎたのが悪い。」
「なっ……!」
何それ!
騙した方が悪いじゃん!
騙された方も悪いって言うけどさ、だとしたらクラス全員騙されてるわけだし。
「2人ともー、歩くの遅いよー?」
また、言い返そうとした時
いつのまにか離れていた明里ちゃんが私たちの方に振り向いて言った。
須藤くんも同じようにして私たちを見る。
「悪い悪い、こいつ歩くの遅くてさぁ。」
「……はぁ!?
そうやってまた私のせいにする……!」
表も裏も上原の本質は変わらないの!?
「………明里ね、ずーっと思ってたんだけどね、お兄とお姉ちゃんがカップルみたいだね。」
そんな私たちを見ていた明里ちゃんが、不意にそんなことを言い出した。
にこーっと満面の笑みで、ただ純粋にそう思ったんだろうけど……
「いやいや!
私と上原なんて絶対ないから!」
「こいつが俺の彼女とか考えただけでも無理だわー。」
「それはこっちのセリフだから!」
こんな私たちが合うわけない。
「………ほら、2人とも仲良いもん。」
だけどこんな言い合いをしてる私たちのことがどうやら仲が良いと思ったらしい。



