明里ちゃんは須藤くんの隣を歩くため、自然と上原の隣になる。
「でも、あんたもでしょ?」
私と話す上原は、もう明るさはなく本当の上原へと戻っていた。
そんな上原を見て少しだけ安心したのは何故だろう。
「まぁな。」
ふっ、と笑う今の上原には夜の暗闇が似合っていて。
どこか謎めいている。
「………でも、慎也ほどじゃねぇ。
俺だって何回か動じることぐらいある。」
「………え?」
そんな上原の予想外の言葉に、私はまた驚いた。
だって、あの上原がだよ?
動じることがあるなんて………
「仲間。」
そしたら上原がぽつり、と小さく呟く。
仲間……?
「仲間、傷つけられた時。
しかも全部俺のせいで。
あん時は相当、やばかった。」
そう言った上原は無表情で、だけど綺麗で怖かった。



