人気者の上原はいつも不機嫌





「………あ、そういえばそろそろお父さん帰ってくるって。」


「本当!?
今日は早いんだねー。」


上原のお母さんがお父さん、というワードを出し、それに反応して明里ちゃんが嬉しそうに笑う。



……お父さん。


上原とは血は繋がってないって、ことだよね?
じゃあギクシャクした関係なのかな……?



なんて、少し不安になっていると………



ガチャッと、玄関から鍵のあいた音が聞こえてきた。



もしかして帰ってきちゃったの!?


なおさら不安が募るし、私って邪魔なんじゃ……と思ったりもした。


そんなことを考えていると、上原のお父さんはリビングにやってきた。


少し落ち着いた雰囲気を醸し出している上原のお父さんは、私たちの方に視線を向けるなり優しく笑う。


「ただいま。
慎也くん、今日も来てくれたんだ…………


って、え?」



そんな上原のお父さんが、今度は私と目が合うなり………



固まってしまった。