案の定、その声の主は猫だった。
可愛い猫で、種類はアメリカンショートヘアみたいだ。
「モカ!」
と、明里ちゃんは嬉しそうな声を出すけどモカと呼ばれたその猫は明里ちゃんをちらりとみただけでスルーしてしまう。
そしてモカ、という猫が向かった先は………
須藤くんだった。
おお、やっぱり猫カフェに行った時と同様に猫にまでモテるんだなぁ。
須藤くんは慣れた手つきで猫を撫で始める。
気持ち良さそうな顔をする猫を見て、こっちまで心が温かくなる。
可愛すぎる………!
この猫といい、明里ちゃんといい、ここは癒しで溢れていた。
「………あ、そういえば小野田さんも猫好きだったよね?
この間猫カフェ行った時の小野田さんは、猫より可愛かったからなぁ。」
そんな須藤くんが隣に座る私に視線を向け、思い出すように話す。
だ、だからそんなこと嘘でも言われたら恥ずかしいんだってば………!



