人気者の上原はいつも不機嫌




「お兄はもっとお勉強しないと!
慎也は賢いんでしょ?」


「慎也は化け物なんだよ。
あ、でも小野田の方が賢いんだぞ?」


「えっ………お姉ちゃん、慎也よりすごい人なの?」


くりっとした大きな瞳が私を見上げた。


「すごくはないよ?
他は須藤くんの方がダントツだから!」


「そうなの?
じゃあやっぱり慎也が1番だ!」


嬉しそうな顔で笑い、また須藤くんのもとに駆け寄る明里ちゃん。


「そんな良く見られるほど、俺はすごくないよ?」


って須藤くんは否定するけど、すごいですから!


「うわぁ、慎也がそんなこと言ったら嫌味にしか聞こえねぇぞー。」


「………お兄、負けてるからってそんなこと言うのはダメだよ?」


ここで明里ちゃんが正論を言った。


まぁでも、上原が本気出せば須藤くんと同じくらいすごいんだけどね………。


「よーし、俺だって本気出してやる!」
「口で言うより先に行動で表しなさいよ………」


そんな上原を見て、お母さんまで呆れたように話し出す。


きっと上原がバカなのだと信じているのだろう。


そう思うとやっぱり胸がもやもやする。