「そうだね。
仲良く分けよっか。」
私はそう言って、小さい明里ちゃんを抱きしめ返す。
「………だってよ、慎也。
慎也のこと、仲良く分けられるんだってさ。」
「そうみたいだね。
2人に仲良く分けられるなんて幸せ者だね、俺。」
上原は須藤くんをからかうように話しかけたけど、それさえもかっこよく返す須藤くんは本当にすごい。
嘘でも幸せ者なんて言えるか普通……?
どうせなら明里ちゃんに独り占めされたかったよね、ごめんね須藤くん。
「………ほら、明里。
そろそろ家に行くぞー?」
そんな仲、明里ちゃんは私から離れようとしなくて私から離れるなんてことはできなかった。
むしろずっとこうしててもいい!
なんて思っていたら、まさかの上原が2人の邪魔をしてきたのだ。
「お兄だけ先行ってて。
明里は、慎也とお姉ちゃんと3人で行くの!」
「な……!
明里はお兄ちゃんの俺に消えろと言うのか……!?」
「違うよ。
でも、今はこの2人と仲良くするの。
なんだかお兄だけ1人、落ち着きなくて明里みたいだね。」
明里ちゃんみたい、とは子供みたいということだろうか。
だけどそんな上原を見慣れてるような言い方をする明里ちゃんに、心臓が嫌な音を立てる。
もしかして、明里ちゃんの前でも………?



