人気者の上原はいつも不機嫌




そしたら途端に明里ちゃんは目に涙を浮かべだす。




「じゃあ、もう明里は………慎也のお嫁さんになれないの……?」




今にも泣き出しそうな顔で、もう私は限界だった。


急いで明里ちゃんの近くでしゃがみ、明里ちゃんの手を握る。


「そんなことないよ!


明里ちゃんは可愛いから、こんなカッコいい王子様の須藤くんでも惚れちゃうから!


諦めないでね。
私はいつでも身を引くから……!」


ね?と言って笑ってみせると、明里ちゃんは一瞬驚いた顔をした後安心したように笑った。


「本当?
お姉ちゃん、優しいね……。」


いや、明里ちゃんを見ると心が綺麗になるんだよね。


だから優しくなんてない。
口悪いし。


そんな私に、明里ちゃんは須藤くんから離れ抱きついてきた。


これは抱きしめ返していいやつだよね……?


ぎゅーっと私にしがみつく明里ちゃんは本気で天使に思えてならない。



「………でも、明里が慎也を独り占めしちゃったらダメだから。


お姉ちゃんも明里と仲良くしてくれる?
慎也を2人で分けよう?」



須藤くんを2人で分ける、とは?


もしかして一夫多妻を採用しちゃいますか?


でもそれならこんな可愛い子とも毎日いられるわけだ、それはアリかもしれない。