そんな時、ようやく明里ちゃんが私の方を見た。
ど、どうしよう明里ちゃんが私を視界に捉えてくれたよ……!
「………お姉ちゃん、誰?
お兄のお友達?」
……………動画とっとけばよかったかな。
だって今、私のことお姉ちゃんって言ったよ。
言ったよね!?
もう今ならすごく速く走れそうな気がする。
でも………なんて言おう。
須藤くんの彼女っていうのは良くないなって思っていたら………
「この子は俺の彼女だよ。」
と、須藤くんが爽やかな笑みを保ったまま話し出した。
さらっと彼女と言ってしまう須藤くんに対して胸が高鳴ったけど、今はそれどころじゃないよね。
「彼女……?慎也の……?」
「そうだぞ明里。
だからもう、慎也はこいつのもんなんだ。
残念だったな。」
少し理解できずにいる明里ちゃんに対して、上原はそう言った。
もっと優しい言い方とか思いつかなかったわけ………!?



