「相当慎也のこと好きだからな。
そんな妹が、仮にも慎也の彼女である小野田を見てどう思うかなぁ?」
上原の表情はとても楽しそうで、腹立たしい。
だけどそれはなんとかしてみせる……!
「大丈夫だってば。
もうすでに会いたいんだけど。
結婚するんだって言うなんて、本気でやばいほど可愛くない!?」
「………俺は、まだ妹も見てねぇ時点で可愛いって言ってるお前が怖いかな。」
「可愛いに決まってるじゃん!」
そもそも上原の家系って聞いただけでも、すでに可愛い子供の姿が想像できる。
「ねぇ、早く行こうよ。」
「は?バカか。
まだしばらくは学校残ってもらうからな。
たまに先生も来るし。」
「えー………わかった。
頑張る。」
「……急に大人しくなったな。
そんな子供好きなんだ?」
「好きだよ!
可愛いし、癒されるし、素直で純粋だし………!」
何よりいとこも年上ばかりだから私より下の子がいないのだ。
だから余計見たさが倍増する。