「あ、あと1つ言っとくことがあるとすれば俺の可愛い妹は慎也に恋してるからな。
小野田、敵対心抱かれるんじゃね?」
だけどこの上原の言葉によって、私の中で浮かんだ疑問は一瞬で忘れてしまった。
え、私って上原の妹と会う前から嫌われるの確定ってこと……?
ていうか須藤くんに恋してるなんて普通に可愛すぎるんですけど!
「大丈夫!女の子は意外と仲良くできるから!
ちゃんと話せばわかってくれるよ。
やっぱり須藤くんは年齢関係なく誰からでもモテるんだね。」
すごいなぁ。
そりゃこんな優しくされたら子供でも落ちちゃうよね、もちろん年上も。
「そんなことないよ。」
って笑顔を崩さずに言う須藤くんだけど絶対そんなことあるよ。
「まぁ小野田次第だな。
俺の妹、好きになったらとことん甘えるタイプだから。
一応可愛いから幼稚園でもモテてるらしいけど、『将来は慎也と結婚するから!』って言いふらしてるらしい。」
「……そうなんだ。
それは知らなかったなぁ。」
どうやら須藤くんも初耳のようで。
結婚するから!って………もうすでに萌えるんだけど私だけ?
キモいのかな私って。