「さぁ？どうだろう。
でも2人に言う必要はないよね。」


須藤くんは笑顔を保ったまま、2人にそう言い放つ。


そ、そんな突き放すような言い方しなくても……！



「へぇー。
いかにも顔だけ綺麗な真面目女って感じね。」


絶対私の方がいいわよ、とでも言いたげな顔で私をじっと見てくる2人。


いや、2人の方が綺麗なんてわかってますけど！？


なのにお世辞でも顔だけ綺麗と言ってくれてどうも！、と嫌味のように返したくなったがぐっとこらえる。


心は2人より純粋で綺麗な自信はあるんで！ なんて思ってみたりする私も意外と酷いかもしれない。


「顔だけ……？
違うよ、この子は外見だけじゃなくて中身も綺麗だから。


きっと、俺とは真逆かな。」


「………え！？」


さすがの私も、須藤くんのこの言葉には反応してしまい、ドキッとしてしまう。