「じゃあ他に何が………」
「いるよ、俺の目の前に。」
そう言って須藤くんは私を見たままにっこりと笑った。
…………え?
もしかして、私のことを指してるの……?
「そ、そんな冗談はいいから……!」
「信じてくれないんだ。
冗談じゃないよ、本気。」
「それはありえないよ!
見て、この猫たちを!
ほら、どう考えても猫の方が可愛いし癒しだから!」
それなのに私の方が可愛いなんて、須藤くんはやっぱり変だ。
「どう思うかは人それぞれじゃないのかな。」
だけど須藤くんは一向にわかってくれない。
「そ、そうやって簡単に可愛いとか言うから女の人は全員落ちちゃうんだよ……!?」
「………それって、小野田さんも?」
ふと、須藤くんの声のトーンが落ちた気がしてドキッとしてしまう。



