「なんか、褒められてる気がしない……」
「褒め言葉として受け取ってほしいんだけどなぁ。」
あと、話がすごいずれた気がする。
何故この話になったのか、始まりはなんだったっけ?
………あ、とりあえず私と嫌なのに無理矢理恋人役を引き受けたわけじゃないってことだけは確かだ。
それだけは少し安心した。
「も、もうこの話は終わろう!
何か頼もっか。」
なんか、このまま須藤くんにからかわれそうな気がして私は慌てて猫から離れカウンターに座る。
「………そうだね。」
少し間があいてから須藤くんがそう返し、私の隣に座った。
「ご注文がお決まり次第、いつでもお呼びください!」
須藤くんが座るなり、女の店員さんが目をハートにして須藤くんを見てそう言った。
うわぁ、店員さんも須藤くんに見惚れてるよ。
私にそんなこと言ってくれなかったもん。
まあ須藤くんがかっこいいから仕方ないんだけどね。
そんな店員さんに須藤くんはニコッと微笑み返し、店員さんは頬を赤く染めていた。
あーあ、また須藤くんは女の人を落としちゃったよ。
恐ろしい。



