人気者の上原はいつも不機嫌




須藤くんをじっと見つめ、次の言葉を待つ。


須藤くんも私の方を見ていて、優しく微笑んだ。


「俺からさ、こうやって誘ったのは小野田さんが初めてなんだよ?」


「………え?」


それって、どういう……


「小野田さんは、他の女とはなんか違う気がするんだ。


隣にいて嫌な気なんて一切しない。
なんだか小野田さんって…………


猫、みたいだね。
気まぐれとかそういう意味じゃなくて。」


「ね、猫……?」


それは褒め言葉として受け取っていいんだろうか。


でもまあ、嫌な気がしないんだったら良かった………。


てことは嫌なのに無理して恋人役になったわけじゃないって、解釈していいのかな?


それは好都合すぎるかな。



「みゃー。」
「………あっ。」


さっき、私の腕からするりと抜けた猫がもう一度私の元へすり寄ってきた。


やっぱり可愛い………。


こんな猫たちみたいってこと?
それとも………


野良猫!?


そんな野性的なのかな私って。


そして私は須藤くんを見ると、自分の片膝に乗っていた猫を顔の前まで持ち上げていた。


猫は須藤くんを嬉しそうにみゃーと鳴きながら見つめていた。


いいなぁ、あの猫。
すっごい幸せそうだよ。


「………うん、やっぱり小野田さんは猫みたいだね。」


「………へ?」


そしたら須藤くんが私の方を見た。