ーー高校の周りや駅前はほとんど何もないため、放課後遊びに行くといったらみんな数駅先の駅で降りる。
その駅の近くにあるショッピングモールに行ったり、もちろん駅前にも色々な店があるため、私たちの高校の生徒はそこを利用することが多かった。
だから私も須藤くんとその駅に降りた。
そして少し歩いていたのだか、その途中に…………
「………あ。」
私は1つの小さなお店の前で立ち止まってしまった。
その店の前にある看板には猫カフェと可愛い文字で書かれてあって、店の中が少しだけ見える窓からは猫が見えた。
「小野田さん、猫好きなの?」
そんな私を見て、須藤くんがそう言った。
その言葉にはっとし、私は
「うん、好きだよ。ごめんね、行こっか。」
と返して歩き始めようとした。
本当は行きたい。
だって夏帆は猫アレルギーを持ってるし、私の周りは猫アレルギーの人が多くて行く機会がないのだ。
1人で行くのもなんだか気が引けるし……
だからといって、須藤くんが誘ってくれたデートだというのに完全に私が行きたいところに行くのは悪すぎる。



