人気者の上原はいつも不機嫌




ーーそしてその後、ホームルームが終わって私は須藤くんと一緒に帰る。


2人なんて初めてだから、少し緊張してしまう。


「今日の体育、須藤くんすごかったね!
みんな須藤くん見て騒いでたよ?」


6時間目の体育の授業を思い出した。


本当に須藤くん、かっこよかったなぁ。


「そんなに騒ぐことでもなかったんだけどな。
あんま見られると恥ずかしいから。」


「それでもバスケ、本当に上手だったよ?
なんでもできるんだね!」


「バスケは小学校の頃からやってるから、得意なだけだよ。」


小学校の頃からやってたの!?


それは知らなかったな。


上原といい須藤くんといい、まだまだ私が知らないこと多いんだな。


「じゃあ高校ではバスケ続けなかったの?」


「うん、そうだよ。
もういいかなって思って。」


そうなんだ……。
バスケ、初心者の私から見ても上手だったのにな。


だけどそれ以上聞かない方がいいような気がして、何も言わなかった。


だって家庭の事情もあるかもだし、暴走族の副総長をやってるくらいだからそれが理由かもしれない。