「あぁ、ごめん。」
「お前なぁ、なんか様子変だけどどうした?」
表の上原がいつもの調子で聞いてきたから、私はさっきあったことを話す。
「実は須藤くんに今日一緒に帰ろうって言われたんだ!」
そう言ってようやく実感が湧き、つい笑顔になってしまう。
そりゃそうだ。
あんなイケメンにあんなこと言われて嬉しくないはずがない。
「………は?
本当に慎也がそう言ったのか?」
「え……そうだけど………」
なんだか少しだけ上原の表情が変わったけど、周りは騒がしくみんな気づいていない。
どうしたんだろう。
だけど上原はすぐ、いつもの明るい笑顔に戻った。
「へぇー、良かったな!
でも俺、惚気は聞いてやらねぇからな!」
「はぁ?
誰が上原に言うかっての。
そもそも上原こそ夏帆と帰ってあげなよ。」
「今日は俺、用事あるから無理!」
無理!って………そんなあっさり断るなよ。
夏帆の気持ちにもなれっての。
でも用事って………
「あんた、その用事ってもしかして……!」
「いや、普通に妹の面倒だから。
家1人なるから俺が一緒にいてやるんだよ。」
なんだ、女の人と遊ぶわけじゃないんだ。
それなら良かった………って、ん?
今上原、妹って言ったよね?



