でも、そんなこと言えるはずもなくただ黙っていると……
「小野田さん。」
と、須藤くんが私の名前を呼んだ。
私だけでなく、その場にいる全員が振り向き騒ぎ出す。
少し暑そうにしている須藤くんの、爽やかな笑顔が本当にかっこいい。
運動後って、また違ったかっこよさを感じられるよね………!
「須藤くん!お疲れ様。」
「ありがとう。」
須藤くんが私の横に来ると、みんなぞろぞろと去っていく。
反応に困ってたから、タイミングが良かったな……。
なんて思っていたら須藤くんに
「大丈夫だった?」と聞かれて私は驚いた。
「な、何が………?」
「いや、今すごい困ってそうだったから……」
迷惑だったかな、と言って眉を下げ笑う須藤くん。
もしかして、私が困ってるのに気づいて助けてくれたの?
そのさりげない優しさが嬉しかった。
「迷惑なんかじゃなかったよ!
むしろ助かったから……!
ありがとう。」
私が笑ってお礼を言うと、須藤くんは少しだけ固まり笑顔が消えたかと思うと、また笑って「なら良かった」と答えた。



