人気者の上原はいつも不機嫌





「私だったらいいところ見せたくて逆に頑張るのに………」


「……それって須藤くんに対して?」


ニヤニヤと笑う夏帆。


あ、そっちの意味でとっちゃったか。
私は上原に対して言ったんだけどな。


「真菜は十分すごいよ。
尊敬できるくらい!


生まれ変わったら真菜になりたいなぁ。」


「いや、逆でしょ!?
私が夏帆になるの!」


こんなうるさい人間にならない方がいいよ。



「真菜って堂々としてるし、綺麗だし。
本当に須藤くんとお似合いだな……。


あ、今須藤くんこっち見てるよ。」


お似合いなんて、絶対にない。
本気で私はゴミレベルだから!


須藤くんと一緒にしちゃダメ。



なんて思いながら、私も夏帆同様に男子の方へ視線を向けると………



須藤くんと目が合った。



うわぁ、もう言葉がでない。
整った綺麗な顔がこっちを向いてるなんて奇跡に近い。


絶対私が恋人のフリなんて嫌だよね。
全力で土下座して謝りたい。


なんて思っていたら………



少し目を細め、優しく須藤くんは微笑んだ。



それには周りの女子はハートを撃ち抜かれたらしく、きゃー!と騒ぎ出すけど……


私だってドキッとしてしまった。


今のは、すごい反則……!
なんかすごい優しい笑みだったな。


あれにはなんだか裏がないように見えて……


私の勝手な思い込みだろうけど。


だって女子にきゃーきゃー騒がれてる中でバスケをしていたのだ。


絶対須藤くん、気持ち悪がってるに違いない。