人気者の上原はいつも不機嫌




何こんなこと聞いてんだろ私。


思ってることと矛盾してる。


そう思い、やっぱ今のは聞かなかったことにして、と言おうとしたら………


「まあ、そうだな。
結構関係してる。


慎也はすげぇよ。


あんなことがあったのに女嫌いになって、周りと一線引くだけで済んでるから。


俺だったら人間不信なってるかもなぁ。
でもまあ慎也も簡単には人信じれねぇと思うけど。」


と、私より先に話し始めた上原。


だけどこれも同じで私は何も返せなくなる。


あんなこと………。
それは多分、須藤くんの抱える闇の原因。


それを上原が知っていて、人間不信になるくらいのこと……?


きっと私の想像以上のものなんだと思う。


「だからそんな慎也がお前の恋人役を受けるなんて、不思議に思ったな、俺は。」


「………え…?」


私は上原の言葉の意味が理解できなくて聞き返す。


「俺がさ、ダメ元で提案したんだ。
小野田の口封じのために慎也が恋人役して見張ればいいって。


そしたらあっさり肯定したから本気でびびった。
少なくとも俺は断ると思ってたからな。」


そ、そんなことがあったなんて……!


「意味わからない!
須藤くん絶対仕方なしだよそれ。


上原が余計なこと提案するから……!
ど、どうしよう絶対裏があるって……!」


私、これからどうなってしまうんだろうと思うと少し怖くなってきた。


「いや、慎也はそういうタイプじゃねぇから大丈夫だろ。小野田に興味持ったんじゃね?」


興味……?


なんか須藤くんにも、上原が私に興味あるって言われたような気がする。