だから私はまた話を微妙にそらす。
「そういば今日は須藤くん、ここにいないってことは何してるの?まさか喧嘩とか……?」
「……あのな、そう毎回喧嘩してたら警察沙汰になってるだろ。
慎也は今先生と話してるんじゃねぇの?」
先生……?
予想外の言葉で驚いた私。
てっきり喧嘩か普通に家に帰ってるものだと……
「なんで先生と話す必要があるの?」
進路の話にしてはまだ少し早いような……
「ああ、慎也の家のことだろ。」
「家のこと?」
「慎也、父子家庭だから。」
「父子、家庭………。」
上原の言葉に驚きつつ、須藤くんが女の人を嫌う原因はそこにもあるのかな?なんて思ってしまう。
「須藤くんが女の人嫌ってるのって、それと関係してるの?」
私は、これ以上須藤くんや上原に踏み込んではいけないって思ってたはずのに………
須藤くんのことを深く、聞いてしまった。



